ここでは、ご家庭におけるご先祖様のまつり方と、御霊祭についてご案内しています。
ご先祖様(御霊)のまつり
「御霊(みたま)のまつり」とは、故人のひたすら安らかなることを願うことです。
一家の守り神として家族や子孫の繁栄と幸福を見守ってくださる「みたま」に対し、心より感謝しおまいりしましょう。
また、ご先祖様の50年忌が終わると、その家の「地の神様」、あるいは氏神様の森へ帰るとも伝えられています。
「地の神様」とは主として、静岡県中部や西部で各戸ごとに祀られている屋敷神のことです。地の神様は地域によってお祭りの仕方が多岐に渡ります。
各地によって、御霊のまつり方は様々です。従ってここでは、見付天神 矢奈比賣神社においての「御霊」のまつり方を紹介しています。
御霊舎(みたまや)の位置
御霊舎(みたまや)は御霊用の社を用意し、神棚より低いところに設け、互いに向き合わないようにしましょう。東か南向きが理想です。
御霊へのお供え
神棚と同様に毎朝、米・酒・塩・水をお供えしてお参りします。
毎月一日や十五日、もしくは命日等に、故人が生前に好んでいたものをお供えする事も大変よいでしょう。
大事なのは日々のおまいりを通じての、祈りや感謝を忘れないことです。
お参りの仕方
「みたま」は神葬祭後、五十日までは仮の御霊舎にておまつりされます。五十日祭にて神職奉仕のもと、「みたま」は先祖代々の御霊舎に合祀、もしくは新しい御霊舎に遷霊されます。また御骨も奥都城(お墓)へと納められます。
つまり、この「五十日祭」をもって一連の神葬祭が節目を迎えるといえます。
したがって、五十日祭の前後では、二拝二拍手一拝の作法は同じですが、五十日祭までは音をたてない「しのびて」で、過ぎた後は音を出してのおまいりをお願いします。
あわせて、五十日祭を行うことで喪が明けると解する事ができるでしょう。